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御報告

2019.07.30 御報告

北海道頭痛セミナー2019 終了報告

 2019年7月20日土曜日の午後、第1回目の北海道頭痛セミナーが開催されました。あいにくの曇り空でしたが、幸い雨も降らず、会場となった中村記念病院講堂には41名の皆様方にお集まり頂きました。予定通り14時から小生が開会のご挨拶を申し上げ、その後当セミナー世話人である、札幌山の上病院の古山先生の座長のもと、一般演題を4題ご発表頂きました。

 1題目は中村記念病院脳神経外科の旭山先生による、三叉神経痛の画像と診断、治療に関するもので、自験例を多数挙げられ、立派な成績を示しておられました。手術合併症も少なかったとのご発表でしたが、診断確定から手術まで平均5年以上とのことで、その間に神経障害が進行する可能性がないか会場から質問がありました。

 2題目は北海道大学神経内科の長井先生が、非常に稀な家族性片麻痺性片頭痛の2家系についてご発表されました。小生の個人的な考えでは、今後一般的な片頭痛の遺伝子診断もこのような希少例から発展して行くのだろうなどと考えながらご発表を拝聴していました。

 3題目は北海道脳神経外科記念病院の吉本先生が、小児もやもや病の頭痛と治療経過について興味あるご発表をされていました。特に頭痛の程度ともやもや病の進行度が関連しそうだという知見は、血管性頭痛の機序を探る上でも貴重なものと思われました。

 4題目はいそべ頭痛・物忘れクリニックの磯部先生が、頭痛診療における東洋医学的な考察をご発表になりました。内容が豊富で時間が短かった事もあり、やや理解が不十分になってしまいましたが、多角的に慢性頭痛を捉えようとする意気込みは十分伝わって来ました。

 休憩を挟んで、第2部として中村記念病院副院長の佐光先生の座長のもと、教育講演として2題が発表されました。まず小生が話題提供の意味合いで、昨年確定版の出た、国際頭痛分類第3版の変更点につき大まかに説明させて頂きました。国際頭痛分類はまだ混沌としている部分もあり、今後の研究発表が更に必要と感じました。

 次に中村記念病院神経内科の仁平先生より、群発頭痛などの三叉神経自律神経性頭痛の自験例と診断基準について詳細なご講演がありました。この群の頭痛では群発頭痛以外は専門医でも診断が困難な事があり、発作性片側頭痛や慢性片側頭痛、SUNCT、SUNAなどの診断について自験例も交えて詳細なご発表をされていました。

 短い休憩を挟んで、小生が座長をさせて頂き、湘南慶育病院副院長の寺山先生から片頭痛とQOLという題で特別講演を頂きました。先生は大変お忙しい中、特に当日も秋田でのご講演の後札幌に直行頂き、大変奥深い片頭痛と頭痛一般の障害度についてのお話を頂きました。特に統計学にお詳しい先生ならではの、支障度への重み付けに関しては大変参考になりました。

 最後まで多くの皆様のご参加を頂き、セミナー世話人で事務局をご担当頂いた佐光先生に終了のご挨拶を頂いて、第1回目のセミナーを無事終了いたしました。終了後の懇親会にも20名以上の皆様にご参加頂き、ジョッキを傾けながら、和気あいあいと懇談させて頂き非常に盛会でした。

 来年の夏は同時期に東京オリンピックがあるので、その前に第2回目を予定したいと思います。今回の経験を生かしてもう少し広報活動に力を入れ、世話人一同、さらに魅力的な会にしたいと考えておりますので、多数の皆様のご参加をよろしくお願い申し上げます。

2019年7月

北海道頭痛セミナー代表世話人 北見公一

事務局

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  • 〒060-8570
    札幌市中央区南1条西14丁目291番地190
    社会医療法人医仁会 中村記念病院
  • 担当: 神経内科 佐光 一也(さこう かずや)
    総務課 安藤 元(あんどう げん)
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